「ちはやふる」をもっと楽しむ 登場順に和歌解説【ちはやふる】

漫画「ちはやふる」をもっと深く楽しみたくありませんか?

私は初めて買った漫画がちはやふるでずっと買い続けています。

そんな私が皆さんにもっとちはやふるを楽しんでほしい。

という思いから、もっとちはやふるを楽しみながら読めるように和歌の解説をします。

そして、ちはやふる内でなぜこのシーンにこの歌が選ばれているのか、私なりに解釈してみました。

一度漫画やアニメでちはやふるを見た方もこの解説の後もう一度見てみて下さい。

よりちはやふるを好きになれ、深く味わえると思います。

それでは、一首目は「ちはやふる」です。

概略

ちはやふるを読んだ皆さんなら直訳はだいたい知っていますよね?

千早も言っていましたが直訳では、竜田川を散り積もった紅葉が紅色に染めていてものすごくキレイ!

という意味ですね。

実を言うと、この歌を読んだ在原業平と二条天皇の后(藤原高子)は元恋人だった。

天皇の后となってしまったので、直接恋心を詠むわけにはいかず、美しい景色の歌に自分の恋心を合わせて詠んだという背景があります。

「ちはやふる」では様々なシーンで登場がありますが、登場順に紹介ということで、1巻の3ページ目にでてくるこのシーンについて考察してみました。

1.直訳

ちはやふる 神代も聞かず 竜田川 からくれないに 水くくるとは

訳:太古の神々の時代にも聞いたことがない。竜田川が紅葉を散り流して、水を紅葉のしぼり染めにしているとは。

作者:在原業平

2.鑑賞ポイント

まずこのちはやふるの歌は屏風歌です。屏風歌とは、宮中(天皇の家)などに飾られる屏風に添える歌のことです。

在原業平は宮中の屏風絵にこの歌を添えました。

もちろん屏風絵は竜田川に紅葉が流れている絵で、それを題として詠んでいます。

在原業平はなぜ屏風歌を詠んだのか?

天皇の后である藤原高子が在原業平に命じたからです。

この藤原高子と在原業平、実は藤原高子が天皇の后になる前に恋人同士だったんです。

おそらく二人共お互いに気持ちを捨てていない。

そんな気持ちを確認したく、藤原高子が在原業平に屏風歌を詠んで下さい。=私達の恋を和歌にして詠んで下さい。

と暗に示したわけです。

恋を歌うのにどうして景色の歌なんか・・・?

当然ですが、当時は身分制度が激しい世の中です。

天皇の后(お嫁さん)に私は天皇様のお嫁さまが大好きでお互いにまだ恋しています。

なんて詠んだ日には2人とも打首となってもおかしくはないんじゃないでしょうかw

そこで在原業平は自分の恋心をこのちはやふるに乗せて詠んだわけです。

ちはやふる・・・勢いが激しい様子

からくれない・・・韓赤花、唐紅といった漢字が当てられるように韓・唐などから渡来した鮮やかな紅色

当時の韓国、中国は日本にとって最先端の文化なのでオシャレな赤色といったイメージですね。

水くくるとは・・・絞り染めにするとは。

燃えるような想いが激しい竜田川を真赤に染めてしまうほど、今でも私はあなたをお慕いしていますよ。

という意味になります。

竜田川(藤原高子)が水(在原業平)をしぼり染め、つまり恋心でいっぱいしてしまったんだ。と在原業平は言っています。

しかも神代も聞かずです。

神様の奇跡、神様ですら聞いたことがない。と詠んでいるんです。

文句のつけようのない、全くムダのない歌ですよね。

この背景を知らずにただきれいな景色を詠んだ歌と思っていたときとは世界が変わりませんか?

私は全身に電撃が走ったのをこの歌を見る度に思い出すくらい、衝撃を受けました。

3.「ちはやふる」での解釈

1巻3ページ目に千早がクイーン戦にでているシーンで出てきましたね。

単純に考えると、漫画の展開で最終的に千早がクイーン戦に出ているシーンを先取りしてみせている。と解釈するのが普通でしょう。

ただこの2ページ前、漫画でいう1ページ目に第□□期クイーン戦と書いてあります。

先取りして見せるならここは□で隠す必要があるのかなと思ったんです。

となると、読まれた札が貼られるボードが目に入りました。

在原業平は屏風に描かれた絵をもとに燃えるような恋心を詠みました。

千早はこのクイーン戦のボートを目標にかるたに対する燃える想いを示しているような気がしました。

□期と示しているのも何期になってもクイーン戦に出るという千早の強い思いが表れているシーンだととれそうではないでしょうか?

私は初めて読んだ人にはわからない千早の熱い想いが、この1巻の初ページに書き込まれているように思えました。

4.最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました。

あくまで私の解釈ですので、真意は作者の末次由紀さんにしかわかりません。

自由な解釈で漫画を読んで自分なりにより面白く読む。

これを目標にみなさんにも共感してもらえたらそれは私にとってもとてもうれしいです。

また、あなたなりの解釈も教えていただけたら私の解釈の幅も広がり、もっと面白く読めると思うので、是非教えて下さい!

リアル大江奏を目指して勉強しますので、次回も是非見ていただければ幸いです。

次回は「瀬をはやみ」です。

それでは!